プロジェクト概要
MEET Video Explorer は、番組映像クリップを探索する活動を支援するためのソフトウェアです。
MEET Video Explorerは、入力したキーワードをもとにして映像を検索し、表示するとともに、視聴した映像クリップを利用して、概念地図法によるマルチメディアマップを作成することができます。
放送映像アーカイブスには、その時代々々の背景を反映して、様々な切り口から社会や文化が記録されています。これにより、映像をもとにして、学生の 研究関心を書籍にとどまらないより広角なところから、できれば社会と密接に結びついた形で焦点化することを支援するシステムを目指します。ソフトウェアを活用する実験授業を通して、その有効性を評価しています。
このソフトウェアには、次のような機能が備わっています。
- 検索キーワード窓:任意のキーワードで映像を検索することができる。検索の対象は後述する映像情報に関するメタデータです。
- 検索結果:検索した結果がリストとして表示される機能です。番組名やサムネイル、内容の要約、キーワード、放映日などのメタデータが表示されます。
- ビデオプレーヤー:検索結果の中からユーザが選択したクリップが再生されます。再生画面の全画面表示も可能です。
- ナレッジマップ:視聴したクリップを整理して問題領域に関するマップを作ることができる機能です。サムネイル画面を配置したり、テキストを書き込んだり、ラインを引いたりすることができる。何枚かのマップを作成することも可能です。
- 番組クリップ一覧:視聴したクリップは番組の一部分であるので、理解を深めるために、前後のクリップを視聴することができるように、番組を構成するすべてのクリップをリスト表示します。
これらの機能はタブレットPCのペンを用いて容易に操作できるように設計されています。
プロジェクトメンバー
- 山内祐平(東京大学):研究代表者、プロジェクト統括
- 西森年寿(東京大学):コンテンツマネジメント
- 望月俊男(専修大学):開発管理、プロジェクト管理
- 大浦弘樹(ワシントン大学大学院):開発補佐
- 椿本弥生(東京大学):評価
Publications
- Nishimori, T., Yamauchi, Y., Mochizuki, T., Hisamatsu, S. & Nakahara, J. (2008). MEET Video Explorer: Development of Exploratory Learning Support System for Public Broadcasting Videos and its Formative Evaluation. In Proceedings of World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications 2008 (pp. 5679-5683). Chesapeake, VA: AACE. (Poster presented on July 2nd at Vienna, Austria)
- 西森年寿,望月俊男,椿本弥生,山内祐平,久松慎一,中原淳,大浦弘樹(2014) MEET Video Explorer : 問題設定を支援する映像クリップ視聴プレイヤーの開発と評価.日本教育工学会論文誌,38(3):309-316.